http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2009101301/ブログやTwitterで絶賛の嵐!アメリカで発売された『デモンズソウル』
2009.10.13
フロム・ソフトウェアが開発したPS3向けアクションRPG『デモンズソウル(Demon\'s Souls)』。アメリカでは先週発売されたばかりだが、日本と同様、反響はきわめていいようだ。
本作の北米向けローカライズを手がけているのは、日本のゲームを海外向けに発信することで定評のあるアトラスUSA。ゲームの難易度が最近どんどん低くなっているのはアメリカでも同じことだが、そんななか、同社は本作が歯ごたえのあるゲームであることを大いにアピールした。
「ちょっとしたミスが命取り。他のゲームで甘やかされたキミは、この高難易度に太刀打ちできるか?」と、まるでコア層に挑戦状をつきつけるかのような売り文句が功を奏し、発売直後から売り切れの店が続出。
もちろん、難易度の高さに加え、絶妙なゲームデザインも本作の魅力のひとつだ。数々のゲームレビューでは高得点を獲得し、総合評価サイト“Metacritic”では90点(ユーザースコアは93点)をマーク。各々のレビュー記事を見ても、何度倒されてもやめられない、マゾヒスティックな快感に打ちのめされたレビュワーは多いようで、すでに「今年のベストRPG候補」との呼び声さえ挙がっている。
また、Twitterでも、タイトルで検索すれば絶賛のつぶやきが大量に拾える。いつもは毒舌で鳴らしているニュースサイト“Destructoid”のJim Sterling記者でさえ、「俺はなんで『デモンズソウル』を何度もプレイしてしまうんだ」「『デモンズソウル』のことが頭から離れない。ゲームしてないときでさえ」と、すっかり取りつかれてしまっている様子だ。
さらに、“The Brainy Gamer”というブログを発信しているMichael Abbot氏は、本作を“厳しい道場”と形容し、目の前の困難に立ち向かう術をプレイヤーに教える教育的デザインに注目。とくに、「主人公が倒されても、自分のミスだと納得できる」「多くの失敗から学び、必ず乗り越えられると確信できる」「他のプレイヤーキャラの幻影やヒントメッセージなどで助けが得られる」といった点を高く評価している。
これまで海外で評価の高い日本製のゲームといえば、『大神』『ワンダと巨像』『ペルソナ4』などがあったが、『デモンズソウル』がそれらの仲間入りをするのは、ほぼ間違いなさそうだ。
(中島理彦)