日本RPGの元祖が再び任天堂へ、ドラクエ最新作
7月8日11時16分配信 サーチナ
「“ドラクエ”か“FF”か!?」そう言われるほど日本のRPG(ロールプレイングゲーム)を牽引してきた2作品。そのひとつである、ドラゴンクエスト(ドラクエ)シリーズの最新作「ドラゴンクエストIX星空の守り人」が、7月11日ついに発売される。ファン待望の同作品は、シリーズ本編初のニンテンドーDS専用ソフトとなっている。
ドラゴンクエストは、1986年にファミコン向けとして発売されたのが始まり。日本初のRPGとして徐々にクチコミで人気に火がつき、「2」の発売時には、社会現象にもなるほどの大ブームを引き起こした。以降、2004年までに本編8作、スピンオフ(外伝)13作を発売し、2008年7月までに世界で累計4600万本を売り上げている。前作「ドラゴンクエスト8空と海と大地と呪われし姫君」ではなんと国内で361万本、世界で472万本を売り上げ、約510億円もの経済効果があったともいわれている。
「“ドラクエ”と“FF”がどのゲーム機で発売するかによって生き残るハードが決まる」といわれるほど、両ソフトの持つ影響力は大きい。シリーズ6作目までは任天堂 <7974> 向け専用ソフトとしてポジションを貫き通していたドラクエだが、ソニーコンピュータエンタテイメントのプレイステーションがその美しい映像から人気を伸ばし始めてからは、2作続けてプレイステーション専用のソフトを発売。時代背景を写しながら、更に流行を作り上げ、ファイナルファンタジーと共に2大RPGとして成長を続けてきた。
同時に、高画質・高音質を極めている「プレイステーション」、ワイヤレス通信やタッチスクリーンなど携帯型ならではの新たな要素を組み込んだ「ニンテンドーDS」、リモコンによる操作とインターネットサービスでファミリー層を狙う「Wii」など、ゲーム機本体も進化し続けている。中でも、ニンテンドーDSの世界累計販売台数は1億178万台、Wiiは5039万台を突破。任天堂は、09年3月期の決算において売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに過去最高を打ち出しており、低迷する日本経済の中で、最も元気な企業のひとつとなっている。
そんな好調な任天堂のDS専用ソフトとして発売される「ドラクエIX」。今年の冬には、「Wii」での発売も控えており、再び日本列島に社会現象を巻き起こし、今年の空前のヒット商品として各方面から注目を集めることだろう。ゲーム市場に勢いは、まだまだとどまることを知らず、加速していくばかりだ。(情報提供:エコノミックニュース 編集:山下紗季)